毛皮買取で損をしない方法とは?高く売る方法をお伝えします!

母が遺した高級品

母が話したこと

父が亡くなって、母は一人暮らしを12年していました。
その母がガンを患って入院し、それ以降は体力が落ちてしまい、自宅で一人暮らしをすることが難しくなっていました。
私には兄がおりましたが、若くして不慮の事故で亡くなっており、子どもは私だけでした。
私は結婚しており、夫の両親が同居していたものですから、私が母を引き取ることはできませんでした。
夫や夫の両親は「家に引き取りなさい」と言ってくれましたが、家中をバリアフリーにし、各所に手すりを付けなければならず、何より弱って介護が必要になった母を夫や夫の両親の目に晒すようなことはしたくなかったのです。
退院後、母は施設に入所しました。
そのとき私は母に、家を整理してほしいと頼まれたのです。

母の話しでは、「宝石類は値打ちのあるものが多いけれど、ほかにお金に替えられるようなものはない」ということでした。
母に言われるままに、タンスの中に隠すようにしまってあった宝石が入った箱を取り出し、中を確認して買取業者で査定をしてもらいました。
ダイヤや真珠など数点、いい物もあったようで30万円ほどになりました。
母は世話をする私にその30万円を寄越しましたので、私は施設の費用や頼まれた買い物などに遣っていました。

私は、「ほかに値打ちのあるものはない」という母の言葉に何の疑問も抱いていませんでした。

母の他界

その母が他界しました。
施設に入所して1年と2ヶ月、肺炎で亡くなったのです。
母の家の遺品整理をするのは、私しかいません。
しかし気力が湧かず、母が他界してから半年間は触ることができませんでした。
季節が秋に変わった頃、冬になる前に少しは整理しておこうという気になり、私は母の家に行って遺品整理を始めたのです。

遺品整理で出てきたもの

母はオシャレな人でしたので、一部屋を衣裳部屋のようにして使っていました。
ほとんどの衣類は処分しなければいけないようなものばかりでしたが、部屋の奥に置いてある洋箪笥から毛皮が3着出てきたのです。
母は年代の割りにハイカラな人で、着物を着るよりもワンピースを着るような人でした。
出てきた毛皮は、私は始めて見るものでした。
見るからに古く、とても値打ちがあるようには見えませんでしたが、毛皮が掛かったハンガーに保証書が入った袋がそれぞれぶら下がっていたのです。
「保証書があるということは、それなりに良いものかもしれない」と思い、また、あまり安物を好まない母でしたのでもしかしたら良いものかもしれないという思いもありました。
何より、とても手触りの良い毛皮だったのです。
そして私は、宝石の買取をしてもらった業者に再び足を運んだのです。

毛皮の査定

母の毛皮は、ミンクが1着、フォックスが2着でした。
状態は悪くはなかったのですが、何しろ古いものでしたのでデザインが古臭く、結局3着で10万円という査定でした。
保証書があったことで少し査定額が高くなったようですが、これが高いのか安いのか妥当なのか私には分かりません。
ただ、ブランド物で「とても良いものですよ」「これでも毛皮の査定としては高い方なんですよ」という買取業者の言葉を少し安堵の気持ちで聞いていました。
母はオシャレな人で、いつも本物を持つことにこだわっている人でした。
母が何故「ほかに値打ちのあるものはない」と言っていたのか、今となっては分かりませんが、最後に高級品を遺してくれました。
母は毛皮があることを忘れていたのか、それとも元気になったら着るつもりだったのか。

私は結局その3着を売却せずに、自分のサイズに合わせてリフォームし、母の形見として手元に残すことにしました。
ミンクのコートは私のジャケットになり、フォックスのコートとショールは私のコートになりました。
費用は全部で30万円掛かりましたが、母の物を残すためなので高くはありません。

母が遺した高級品を私も大切にしたいと思います。

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